2011年の山行記録

2011年7月28日〜8月3日
幌尻岳(2053m)・十勝岳(2077m)・ ハラハラ・ドキドキ・充実の山行でした

L星野 参加者5名

100名山の中でもっとも難しい山とされている幌尻岳
なぜなら川をさかのぼるので渡渉を何回も繰り返す山です。ですから、天候にとても左右されます。
2週間前から北海道の天気をチェックし、前に登ったFさんの地下足袋をお借りし渡渉に備えます

さあ 用意は整った! ニュースを聞きながら早めの夕食を食べていると
関越自動車道の通行止めのニュースが耳に入る
「え! 新潟へ行けるの?」

コースタイム
28日(木)
6:00舩津邸〜23:30新潟東港・新日本海フェリー(しらかば)〜
29日(金)
17:20苫小牧東港〜18:45とよぬか山荘
30日(土)
7:00とよぬか山荘〜シャトルバス〜7:55幌尻登山口〜8:38第2ゲート〜10:20電力取水口〜10:50渡渉開始
〜13:20幌尻山荘
31日(日)
2:00幌尻山荘〜4:06命の水〜6:20幌尻岳山頂6:50〜9:35幌尻山荘10:25〜12:15渡渉終わり〜
12:40電力取水口〜15:00登山口〜16:00バス〜16:50とよぬか山荘
1日(月)
3:50とよぬか山荘〜6:40望岳台十勝岳登山口〜10:25十勝岳山頂〜14:30望岳台登山口〜
14:50国立大雪青少年交流の家
2日(火)
9:00国立大雪青少年交流の家〜9:40日の出ラベンダー園〜10:05福田メロン農園〜10:18ファームとみた
11:05ぜるぶの丘〜イオン〜19:30苫小牧東港・新日本海フェリー(あざれあ)
3日(水)
7:45秋田港9:00〜15:30新潟港〜舩津邸〜

7月28日(木)

余裕をもって新潟港へ行く予定が、雨のため関越道が
小出から六日町まで通行止めになっているニュースを聞き
6時に我が家へ集合しすぐ出かけます
湯沢から関越道は通行止めになって入ました。
下の17号へ降ろされ、六日町は、水浸しで迂回道を通り
信号待ちを何回もしてやっと通されます。
小千谷からやっと高速道路に乗れました

船会社へ連絡すると、23:30発は23:10までは大丈夫の
話しを聞き、安全を期しながらスピードを上げます
「う〜目を開けていられない」

船が見えました

搭乗手続きをすぐします
時計の針は23時です
5時間かかりました

間に合いました

運転手さん お疲れ様でした

これで予定通りに北海道へ出かけられます

23時に乗船し、お風呂は24時までしているので
早速お風呂へ入り2等寝台でゆっくり寝ます


7月29日(金)

朝 5:50秋田港へ到着です
7:00に秋田港 出発です


階段のところに船長さんの服と帽子が置いてありました

お借りして「はい!ポーズ」

映画を見、おしゃべりをし、美味しい食事を食べ
ゆっくりした時間を過ごます
17時間40分の船旅でした

17:10には下船開始になりました

平取町のとよぬか山荘へ着きました

とよぬか山荘は、2008年に閉校となった旧豊糠小中学校を
利用し、ほろしり岳登山の宿泊施設になりました
明日のバスはここから出ます
今年からシャトルバスでゲートへ向かいます

ビールで乾杯です
ジンギスカン鍋はもやしがいっぱい
お肉は少し硬いかな
でも 美味しかったです

今夜のお宿は 校舎跡でなく 一般の家みたいな宿泊棟です

宿泊棟は4棟あります。
(4人部屋×2室、2人部屋×1室)最大宿泊人数10人



7月30日(土)

この建物は
2011年、旧校舎を改築し、24名までが宿泊できる設備です
食事はこちらでします。

大人数で入れるお風呂もありました

下山した31日はこちらへ泊まりました


玄関前で 気合を入れます

第1ゲートまでバスで向かいます

3時 7時 10時発です

7時発で向かいます

予約が必要です

振内コースを歩きます

第1ゲートへ到着

長い林道歩きが始まります

1,300万年前の造山活動でできた幌尻岳は、
アイヌ語で「大きい・山」を意味する「ホロ・シリ」と呼ばれ、
登山口までの長い林道や、いくつもの沢の渉遡など、
非常に奥深い山と評されているそうです。


8:38 第2ゲートです
40分近く歩きました

以前はここまで一般の車が入り
ここで仮眠し出かけたそうです

今は バスで第1ゲートまでです

10:20電力取水口

岩場をトラバースします

10:50

渡渉開始です
地下足袋を履きます

勇ましいでしょう

3度目挑戦のTさんが トップを歩きます

Tさんは1度目は流れが胸まであり撤退
2度目は ガイドをつけて 渡渉したそうです

額平川を遡行します


おっかなびっくり 渡渉です

膝下はここくらいで 後は みんな膝上です

まだまだ 余裕の笑顔です

水が冷たいのが だんだん 快感になります

今まで歩いていた靴も背負います

水の少ないところで転びました
荷物が重くて思うように起きられません

川の流れの多いところで転んだらと思うと より慎重に歩きます

足を水平に運ぶのがこつみたいです

途中で お昼を食べました
何回 渡渉したか数えていたのですが解らなくなりました
帰りに ちゃんと数えましょう
20回くらいかな

幌尻山荘前の最後の渡渉地点です

余裕で

「はい ポーズ」


膝下は初めとここくらいです

お疲れ様でした!

林道歩き2時間20分
渡渉時間2時間くらい
行動時間5時間20分

2階建ての幌尻山荘です

予約制です
1500円で 下に敷く毛布をくれます
500円だすと 新しい毛布を貸してくれます

今回は寝袋は持参しませんでしたので新しい毛布を借ります

小屋の前に青のビニールシートが広がっています

ここで もう 早めの夕食?です

ビールで乾杯
ビールは小屋で買いました

H氏の手作りラッキョウ、しょうが
背負ってきたパンパンに腫れあがったキムチ
野菜は パプリカとセロリ

果物、野菜は共同食なので 分け合って背負ってきました

最後は オレンジです

雨が降っているときは何処で休むのか心配です

小屋の下に引き戸がありその中に棚があります
ここへリュックをおきます
明日の登山へ持っていかないものもここへおきます

小屋へは 小さな荷物だけ持ちこみます

夕方の6時頃から 布団に入りお休みです

私は7時頃には 熟睡したみたいです

7月31日(日)

1:30
みんなが ゴソゴソ

予定を早めて2:00出発です

こんなに早く歩き出したのは始めて!

4:06命の水

暗闇の中 ヘッドランプを頼りに 急登を2時間
やっと 命の水へ着きました

4:00を過ぎると明るくなってきました

もう少しで尾根へ出ます

2時間半の辛い登りでした
尾根は 展望も開け快適です

北カールを前景にどっしりした幌尻岳が見えました

お花もたくさん咲いています

稜線を反時計回りに進みます

南側からの新冠コースと合流します
エゾツツジ

チシマフウロ

オトギリソウ

エゾシオガマ

コキンレイカ

イワブクロ

一面に白い花 エゾノハクサンイチゲが斜面を彩っています

ここには黄色い花が 広がっています

ミヤマダイコンソウ

チシマキキョウ

4時間20分かかり 山頂です

霧がまいていましたがときどきはれます
戸蔦別岳(とったべつ)が眼の前に聳えています

おやおや リスが 朝の食事に現れました

人馴れしているのでしょうか
人間に驚きません

とっても可愛い (*^。^*)

7:00下山開始です

帰りに エゾコザクラを見つけました

振り返ると今来た稜線が見えます

北カールの雪解けが渡渉を繰り返した
額平川の源泉でしょう 

9:35幌尻山荘へ到着です

下りは 3時間かからず戻りました

Tさんがトップを歩いていますが 早い早い
あの 馬力には脱帽です

1時間近く休み 下山開始です

渡渉開始です

登りの時のほうが 渡渉地点の赤いテープが見つかりました
下りのほうが 真直ぐ下るのか 渡渉をするのか難しい判断です
Tさんの奥さんが ずーとトップを行きます
我々が その後を必死で追いかけます

私、あの年になった時 あんなに元気でいられるでしょうか

今から 見習います (*^_^*)

12:15
最後の渡渉地点です
2回余分に渡って渡渉21回です

雨が少し降りましたが水かさは変わらずです 

最後のところに 渡渉棒が置いてありました

今回は 自分のストックだけで渡れました

下山の渡渉時間は1時間50分です

岩のへっついを回ります

やっと〜
12:40電力取水口へ着きました
ここで靴を履き替え着替えをします

濡れた地下足袋を背負います
登山靴より重い!

14:36
第2ゲート到着です

15:00
第1ゲート バス停に到着です
バスが4時発ですので余裕で帰れました

今日の行動時間は11時間20分です
幌尻岳登り4時間20分
幌尻岳下り2時間45分
渡渉時間 1時間50分
取水口まで25分
林道歩き2時間
16:50とよぬか山荘
無事 とよぬか山荘へ着きました
今夜は 本館へ宿泊です
お風呂も大きいです

今夜も もやしたっぷりのジンギスカン鍋です (*^_^*)

念願の幌尻岳山行が無事終わりました
きつかったけど 楽しい山行でした (*^。^*)

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