2012年8月5日
Tさん さようなら

ついこの間まで一緒に歩いていたのに Tさんが 逝ってしまった
私たちには 弱音を見せず 癌と戦いながら逝ってしまった

Tさんは 山について 色々私に教えてくれました 
パッキングの仕方 山料理 HPも独特な語り口で読むのが楽しかった
私も 少しでも追いつこうと 貴女の後を追いかけました
前橋ハイキングクラブにとって重要な人でした

「山頂は?」と聞くと「 チョイノマヨ 」が口癖でした 

12年5月 米山 初めて  チーズフォンデュをごちそうになりました
オオイワカガミと共に 今でも思い出します

15年2月 雲流の滝
氷と雪山の中 ここでもチーズフォンデュをごちそうになりました

12年10月 平標山
山頂で ふるえながら ワイン入りのすき焼きを ごちそうになりました

16年10月 Tさんのリーダーで鳳凰三山へ登りました
ドンドコ沢の滝と紅葉が素晴らしかった

20年3月 古界名山
雪の中 道なき道を歩き 山頂で ポトフをごちそうになりました
凍った滝が素晴らしかった

24年2月 千部ケ岳
小さな白のセツブン草が可憐でした

書き出したら きりがありません

昨年から歩き出した 中山道
今年の3月 群馬八幡駅から 安中宿まで歩いた時 途中で調子が悪いからと
安中駅で 「さようなら・・・・」

それが ほんとの 「 さようなら 」 になってしまいました

告別式の日
みんなで歌でおくってほしいと遺言があり 大勢の仲間が 歌でおくりました

 坊がつる讃歌
1.人みな花に 酔うときも
  残雪 恋し 山に入り
  涙をながす 山男  
  雪解の水に 春を知る
 
2.ミヤマキリシマ 咲き誇り
  山くれないに 大船の  
  峰を仰ぎて 山男
  花の情を知る者ぞ  
  
3.四面山なる坊がつる  
  夏はキヤンプの 火を囲み
  夜空を仰ぐ 山男    
  無我を悟るはこの時ぞ  
 
4.出湯の窓に 夜霧来て
  せせらぎに寝る 山宿に 
  一夜を憩う山男
  星を仰ぎて 明日を待つ
  

 四季の歌
   作詞作曲/荒木とよひさ

1.春を愛する人は こころ清き人
  スミレの花のような
  ぼくの友だち
  
2.夏を愛する人は こころ強き人
  岩をくだく波のような
  ぼくの父親
  
3.秋を愛する人は こころ深き人
  愛を語る ハイネのような
  ぼくの恋人
  
4.冬を愛する人は こころ広き人
  雪をとかす 大地のような
  ぼくの母親

貴女は 春を 夏を 秋を 冬を愛した人でした

山を歩くとき きっと 貴女が 「ここが素晴らしいのよ」 と囁いてくる気がします

ご冥福をお祈りします



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